I-MAKE講師 Rina先生(既にIELTS8.5という素晴らしいスコアをお持ちにも関わらず、現在カナダへ留学中。英語力に磨きをかけていらっしゃいます!)から「カナダで感じる英語の必要性」について記事が届きましたので、ご紹介させていただきたいと思います。
「多文化主義の国・カナダ」という言葉を聞いたことがありますか。
移民の受け入れに寛容なカナダでは、世界中から集まった人々が互いの文化や価値観を尊重し合いながら共に暮らしています。そんな多文化社会の中で快適に生活するために欠かせないもの――それが『英語力、英会話力』です! 私自身も渡加してから、英語が単なる学校教科の一つではなく、“世界共通言語”としての力を持つことを常々実感しています。
1. 英語が生み出すつながり

カナダでは、国籍も文化も母語も異なる人々と言葉を交わすことが もはや日常茶飯事です。イベントや課外活動で仲良くなったカナダ人、中国人、韓国人、フィリピン人、ペルー人、インド人、ナイジェリア人…。現地の携帯会社や銀行、ファーストフード店、スーパーのレジなどでも、スタッフの顔ぶれは本当に多国籍です。
そんな日々を送る中でふと、「もし英語が話せなかったら、この会話は成立していないんだな」と英語の重要性を再確認させられる瞬間が多々あります。英語は、国境や文化の壁を越えて人と人を結びつけてくれる、世界をつなぐ言葉です✨ 相手のバックグランドを知り、考えを共有し合うためのツールとして、英語ほど強力な言語はないのではないでしょうか。普段のインターナショナルな交流を通して、改めて英語の大切さに気付かされています。
2. 英語は心の安定剤

ある程度の英語力があると、海外生活に付きまとう精神的ストレスは格段に減ります。私が初めてパスポートを手に出国ゲートを潜ったのは、中学3年生の夏行き先は留学生に大人気のカナダ西海岸の街・バンクーバーでした。当時の私の英語力はというと、塾で受けた模試の英語の点数がギリギリ二桁に届くレベルで、英会話力に至ってはほぼゼロと言っても過言ではありませんでした。自らが望んだ短期留学でしたが、言葉が通じないまま異国の地で独り、語学学校に通うことの緊張や不安に毎日押しつぶされそうでした。また、スマートフォンも持っておらず、翻訳機能やGoogle Mapも主流ではない時代。「もし道に迷ったら…」「もし誤解が生じたりして トラブルに巻き込まれたら…」と、ネガティブな思考が常に頭から離れませんでした。
しかし、英語が比較的自由に使えるようになると、そんな不安な気持ちは一気に和らぎます。「自分が伝えたいことを 自分の言葉で きちんと伝えられる」という自信があれば、どんな状況でも落ち着いて行動できます。英語力は、心の安定剤にもなると強く感じています。
3. 翻訳アプリの全頼りは危険

近年は生成AIや翻訳アプリの精度が飛躍的に向上し、誰でも簡単に使えるようになりましたね。あらゆる言語を瞬時に訳すことができて 非常に便利なアイテムなのですが、完全に頼り切るのは少し危険かなと思います⚠️
まず、日本語と他言語は、言語構造も文化的背景も大きく異なります。たとえ意味が通じたとしても、AIや翻訳アプリは 発話の裏にある感情や微妙なニュアンス、文化的特徴を反映した表現までは 正確に汲み取って翻訳してくれません。また、時には 機械が勝手に意訳を加えて、全く意図しない意味に変えてしまうこともあります。自分の言葉がどのように翻訳されているのか 全然分からないまま会話を進めるのは 出来れば避けたいものです。だからこそ、世界中で通じる英語で 自分の考えや気持ちを伝えられることが大事ではないでしょうか。
4. 英語が広げてくれる世界と可能性

英語が使えるということは、日本・日本人・日本語という限られた世界を飛び出し、広い世界とつながる鍵を手にするということです。母語の枠を超えて、何十億人もの人々とコミュニケーションが取れる。それだけで、視野が開けるし、英語が出来れば、留学、旅行、仕事、国際的なボランティアなど、人生の可能性も選択肢も驚くほど豊かになるはずです。
ここ、カナダで出会う人々も、実に様々な想いや事情を抱えて移住してきています。より良い生活環境を求めて、家族や子どもたちの明るい未来を願って、あるいは、ありのままの自分が輝ける場所を探して…。その一大決心の陰には、英語という世界共通言語の存在があると思っています。
今回は、カナダに住んでいて感じる「英語の必要性」について考えてきました。ここ数年、日本でも訪日外国人観光客が急増し、街中や商業施設などで外国語を耳にする機会が増えていると思います。これまでずっと、メディアなどで グローバル化、グローバル化と言われてきましたが、いよいよ現実的になってきて、英語の必要性を直に感じている方も多いのではないでしょうか。今はまだそうでない方も、近い将来、日常的に英語を使っているかもしれません。英語が出来ないと今まで通りには行かなくなる…。そんな日が来る前に、英語が秘めている力を味方につけてみませんか。